フレットは常に弦との摩擦が起こるため消耗します。消耗してしまうとビビリや音詰まり、ピッチの狂いも起こり演奏上にも支障が出てきます。このフレット周りに関するノウハウを深く、又幅広く対処方法をもっているのも当工房の特色です。独特の打ち込み方法やフレットの溝、足幅に対する様々な対処方、フレット形状毎に異なる仕上げ、エッジの処理を行っています。またビンテージギターにおける様々なのフレット交換方法や、スラブやラウンド指板の張り替え、ウッドバインディング指板、指板延長、フレットレス加工等も行います。指板の破損やインレイの補修、改造(別コンテンツ)も可能。すり合わせにより「フレットの面がまっ平ら」になってしまうなどと言うことは絶対にせず、例え低い状態でも頂点を必ずしっかり出す処置を行っています。

オーバーバインディングのフレット交換。比較的新しいものであったのでバインディングの縮や指板の摩耗も少なく問題なく作業を終えました。古いグレッチはバインディング部分にフレットが乗っていない場合も多くサイドの処理が困難な事もあります。

こう言った破損の場合バインディングを巻き直すのが妥当ですが、予算的な問題があり部分修復、タッチアップに留める事になりました。セルの補修は最終的に塗装でつなぎ近距離で見ても接合部が分からない処置を施しています。フレットは1本のみ新しいもので打ち換え全体をすり合わせて調整しました。

有名な映画の撮影でも使われたミュージシャン本人のギター。相当使われている様子で指板周りの修復には相当時間がかかりました。カケやえぐれが多くフレットを打つ土台作りと演奏上支障が出ない範囲は修復を行い出来るだけ風合いは残しました。ボディー鳴りまくりのギターです。

1958年製ストラトのフレット・ナット交換。「指板の塗装はそのままで」という事でしたが度重なるリフレット、すり合わせで溝の損傷は相当激しい状態でした。ノーマルフレットの一段階高さのあるフレットそ使用し溝を修復しながら打ち込みすり合わせで全体の高さ調整を念入りに行っています。最後にフレット頂点出しを丁寧に行い形状を均一化して磨き上げています。この手のビンテージ修理は言ってみれば古美術品の復元作業のような感じさえ受けるシビアな作業です。

破損して破片の無くなっているケース。なるべく似通った材を探す所から始まり、木目を合わせながらはぎ足す材を加工して行きます。意図的につなぎ目に切り込みを入れ木目を足し入れるなどし、接合部を分からなく処置します。新たにフレットを打ち込み全体をすり合わせ調整し完了。

現行製品でメイプル仕様がないモデル。新品のお持ち込みでのメイプル指板張り替え作業。今回はトラ杢バインディングを入れオーバーバインディングフレット仕様にし、ボディーの杢とバランスの取れた高級感を演出しました。

ハイフレットをそれ程多用しない、また予算的な問題もあり限りなく安く、早くというご依頼。実際ハイフレットの消耗は少なくローフレットの消耗以外大きな問題が無かったので1〜12Fまでをリフレット。全体にすり合わせを行いナット交換を行って完了させました。作業は半日程度で即ご返却となりました。料金は通常の3分の2程度。

メイプルの付き板が溝に入っているタイプのフレットレスネック。溝を加工し直し指板調整、フレット打ち込み、ナット交換。すり合わせとネック角、弦高等の調整関係を行いました。

フレットを抜き溝に付き板を仕込んでポリ塗装指板に変更。この手は塗装前に出来る限り直線を整えておく必要があります。ポリで分厚く塗装する事で研磨の際に直線を整え、また弦との摩擦に対応させています。何より滑りやアタックが通常のフレットレスと異なります。

フレット溝を接合部にして新たに指板材を剥ぎ足し指板を延長させます。今回は21F溝から後ろの指板を一度撤去し、なるべく似たローズ材を探して接着、加工してフレット打ち、すり合わせを行いました。

若きフォークデュオのヤイリギター。ものすごく良い素材のローズでした。保管状態も良くフレット交換の際に全く指板溝の損傷が出ませんでした。鳴りも良くクオリティーの高いギター。フレット・ナット・サドルを交換し最高の状態に生まれ変わりました。

逆反りネックの上度重なるリフレットにより薄くなってしまったハカランダラウンド指板。溝はメイプルネック材まで到達していました。逆反り状態を弾ける状態に戻す為に工夫した張り替え、フレット処理を行いました。

1957年製ビンテージストラト。やはり塗装を残してのリフレットナット交換の依頼。内容は58年製と同様の処置。